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試験独学のためのテキスト・参考書・問題集のご紹介
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伊藤真試験対策講座 刑法総論 第2版補正版
伊藤 真
弘文堂 刊
発売日 2001-12




「刑法総論」の迷い子へ 2007-02-24
結果無価値論を加味した上での行為無価値論が本書のスタンスであろうか。司法試験の答案を書きやすくする為にあえてそのような形を取っていると、かつて著者である伊藤真先生に言われたことがある。



その意味で本書のタイトル通り、試験対策本であり、学説の対立点などがすっきりと整理されているし、フローチャートなど図を駆使して視覚的にもわかりやすくしているところが、とかく「難解」であると言われがちな『刑法』の「総論」部分において理解しやすい点では類書中白眉であり、学生受けするのも無理はない。



しかし、その一方でどっち付かずの本書のスタンスが、しっかりとしたバックボーンを持つことが出来ない(と不安に感じている)学生も多い。



その意味で、本書は本格的に刑法を学習するための前段階の位置づけにあり、また、色々な学説の継ぎはぎで頭の中がぐちゃぐちゃになってしまった不幸なるベテラン受験生(責任の一端は刑法学者にあるが)に対する救済の本としても役に立つ対象範囲の広い本であると言える。



個人的なセンスの問題ではあるが、一連の試験対策講座シリーズの色使いは前田先生の『刑法』の本と同様にどうしても好きになれなかったのが残念だ。



※余談だが、先生は受験生時代に大学で学んだ結果無価値で押し通そうとされたが、口述試験で行為無価値論の大家の大塚教授に当たってしまって、その場で行為無価値に変更された器用なお人である。そういった意味で当時から両方の理論に精通されているので安心してよいと思う。



頭の中はすっきりする 2006-10-15
 競争原理の影響が強い司法試験業界の中で分かり易さを武器に一大勢力を築いた人が書くだけあって初心者(初学者)から司法試験に耐えうるだけの力が身に付くように工夫されています。

 ただこの本は試験(特に司法試験)に合格することに主眼をおいているので研究には適しません。(準備段階、整理段階では使えます。)説の解釈が誤っていたりする(しかも全然違ったりしてる)ので若干注意が必要です。(これはどの予備校本にもあります。学会などに出て指摘されたりすることがないからでしょうか?)

好みが分かれる本 2005-11-14
司法試験塾を主催する伊藤真著なので、内容は文句無く分かりやすく初学者でもついていける本です。
ただ、分かりやすくするためだと思いますが、普段しゃべっている言葉で書かれてあるため、何度も重複したり、文章としては読みづらいかも・・・
司法試験対策または学校の試験対策で、購入しましたが、理解と言う意味では合格点ですが、文章丸暗記型の私にはそのまま答案に出来る言葉ではないのでイマイチ・・・


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